ツアーレポート

古墳に入ろうシリーズ第二回。桜井駅から路線バスにゆられながら、最初の目的地「花山西塚古墳」へ。案内が無ければ遭難してしまいそうな山道を歩きます。石を煉瓦のように組んだ珍しい石室に、一人ひとり慎重に入っていきます。次のムネサカ古墳もなかなか個人では辿り着けない難所。一号墳に入った後、講師の先生のご提案で予定にはなかった三号墳へ。ほふく前進してやっとこさ入れる石室に次々とお客様が・・・。一様に「入って良かった!」とのお声に、一安心。石位寺にて昼食をとらせていただき、貴重な石仏も拝観しました。午後は、舒明天皇陵や鏡女王忍阪墓など、記紀万葉故地である忍阪集落を満喫していただきました。



神職様を講師にお迎えした初のツアー。まず、講師の先生が宮司をされている鴨三社のひとつ葛木御歳神社(中社)にて、神道講座を行いました。「神様とは」「参拝の作法」など、意外と知らない神社の知識を非常に分かりやすく解説していただきました。「お正月」など普段の生活に関連するお話も。その後、早速実践!という事で、正式参拝を行いました。神社境内にある「みとしの森」にてランチをいただき、葛城の鴨三社へ。高鴨神社(上社)、鴨都波神社(下社)ではそれぞれ宮司様から鴨族や神社の歴史のお話を伺いました。個人では訪れにくい、葛城地方の古社。飛鳥に都ができる前の神さびた空気を感じていただけたかと思います。

紅葉が色づき始め、季節の移り変わりを感じるこの時期。桜井市観光協会主催で多くの国宝、重要文化財を有する桜井市の五つの古社寺を巡るよくばりツアーを行いました。車内では桜井市観光ボランティアガイドの方の解説をいただき、訪問先では各お寺、神社の方からお話を伺いました。大神神社では、特別に三ツ鳥居や拝殿にご案内いただきました。酒造り発祥の地に由来する大きな杉玉には一同、驚きの表情。安倍文殊院では、お抹茶と和菓子をいただきながらご住職の法話を聞くことができました。文化財の宝庫 桜井市を再発見していただけたかと思います。

新店舗「やまとびとトラベルスクエア」オープンを記念した本ツアー。まずは奈良市観光ボランティアガイドの方のご案内で薬師寺境内をじっくりと拝観。西塔の初層内陣特別拝観や玄奘三蔵院伽藍などもご覧いただきました。境内にて軽食をお取りいただき、一つ一つ人の手で灯される幻想的な万燈会の灯りを感じながら、天武忌会場の食堂(じきどう)へ。ツアー参加者特典として天武忌を特等席にてご覧いただきました。夜のお堂に響き渡る声明、幻想的な古事記の朗誦。皆様、普段の拝観とは異なる夜の荘厳な空気に感動されていました。

シリーズ第4弾! 当日、標高800mを越える洞川はひんやりと涼しい! 今回も妖怪文化研究家の木下昌美さんのガイドで洞川を妖怪ウォーク。昼食会場の翠嶺館では、一反木綿に提灯おばけ、ご主人の妖怪アートのお出迎え! 午後からは、母公堂にて地元ガイドの方から地域の昔話を伺いました。洞川温泉街までの帰り道は、特に水の美しい河鹿の滝から蟷螂の窟あたりを歩いていただきました。時より強い雨に降られながらも、ご参加いただきました皆様ありがとうございました。86


ホトケ女子 安達えみさんの優しい仏像講座が付いた、新たな仏像シリーズ。今回はギャラリーと学びの町家月眠での講座後、興福寺北円堂、国宝館と巡りました。講座では安達さんに金堂と本堂の違いや仏像の目線のお話など、優しくユーモアな視点で仏様を語っていただきました。特別公開が行われている北円堂では、慶派の今にも動き出しそうな表現を堪能。お正月にリニューアルしたばかりの国宝館では、有名な阿修羅像をはじめ、国宝がズラリと並ぶ館内を安達さんの解説でゆっくりとご覧いただきました。学んで、すぐに本物を拝見。このツアーをきっかけに仏像好きが増えると嬉しいです。

春恒例の仏師と行くツアー。今回は怪しい雰囲気を醸し出すミステリアスな仏様を拝見しました。新薬師寺から始まり、帯解寺、融念寺、最後はこの日のみの特別開帳をされている法輪寺に伺いました。新薬師寺の通称おたま地蔵は、裸形の仏様に木の衣を着せた珍しいお姿。ご住職のお話にもお客様から驚きの声が挙がっていました。車内では仏師の先生から、木の種類や木の目のお話など作り手ならではの目線で仏様をお話いただきました。法輪寺の秘仏妙見菩薩像のご開帳では、美しい星曼荼羅の絵天井など素晴らしい空間に皆様感動されている様子でした。

飛鳥時代以来の歴史ある薬草のふる里宇陀。森野旧薬園では、普段から薬園のお世話をされている方に特別にご案内いただきました。お目当てのカタクリの花は散り始めでしたが、他の春の花や、丘の上から見える大宇陀の美しい街並みもご覧いただきました。薬の館ではスタッフの方に、宇陀の薬の歴史や細川家のお話などを伺いました。重伝建宇陀松山の街並みをお散歩しながら、ワークショップを行う久保本家酒造 酒蔵カフェへ。ワークショップでは、ガイドの松本さんのレクチャーのもと、奈良県産の薬草の中から好みの数種類をブレンドして、オリジナルのバスハーブをお作りいただきました。匂いの違いや効能などを真剣に吟味されていました。

応募多数で急遽、翌日にも開催しました本ツアー。長谷寺の人気インスタグラムを運営する僧侶の瀧口光記さんに境内のオススメ撮影スポットをご案内いただきました。様々な春の花が咲き誇る境内で、一眼レフからスマホまで、皆様それぞれのスタイルで撮影を楽しまれていました。後半は眺望スポットの愛宕山をご案内した後、やまとびとのこころ店にて交流会を開催。皆様に撮影した写真をインスタグラム「#narahasedera」で投稿していただき、スクリーンに映してプチ上映会も行いました。瀧口さんからはフィルターの掛け方や色補正など、インスタグラムの楽しみ方のレクチャーもしていただきました。

大和高原に存在する謎の「イワクラの道」がテーマの本ツアー。ガイドの奥谷和夫さんに、奈良市の天乃石立神社、一刀石、千体地蔵磨崖仏をご案内いただき、午後は山添村に移動して鍋倉渓周辺をイワクラウォーク。道中のめえめえ牧場では、生まれたての子羊とも触れ合いました。車内では、校歌を聞けばその土地の個性が分かるという事で、奥谷さんの美声をお聞かせいただき、和気あいあい。最後は、つくしを中心とした早春の山菜採りを行いました。今年は花の開花が早く、あちこちで桜やモクレンなど春爛漫の大和高原をお楽しみいただきました。



奈良まほろばソムリエの前田さんと村のコンシェルジュ佐藤さん、川上村に住むお二人のご案内で、後南朝に所縁のある史跡を巡りました。
参加者の皆さんとガイドのお二人を乗せたバスは、近鉄大和八木駅を午前10時に出発。
御首載石跡碑から始まり、御座 (ござぐら)、後南朝最後の天皇が即位式を挙げた場所と伝わる若年神社や、翌日に「御朝拝式」が執り行われる金剛寺などを巡りました。
560年前に悲運の最期を遂げられた自天王を偲ぶとともに、今もなお村に息づく伝承を知り、歴史を感じる旅となりました。

各地に点在するヴォーリズ建築を心ゆくまで楽しんでいただくため、まずホームグラウンドである近江八幡を訪れました。公益財団法人近江兄弟社・本部の藪事務局長のご案内で「ウォーターハウス記念館」「アンドリュース記念館」「旧八幡郵便局」「ヴォーリズ記念館」「ハイド館」などを見学していただき、日本各地のヴォーリズ建築のお話しもお聞きして、それぞれの建物にとけ込んだヴォーリズの心を感じていただきました。
今後、何回かに分けて各地のヴォーリズ建築を巡るツアーを企画しますので、ご期待いただき、ぜひご参加ください。

秋晴れの空に紅葉がキラキラ。絶好の見仏日和!午前中は栃尾観音堂、光流寺、永豊寺と巡り、大和屋でご昼食。午後は、天河大弁財天社、母公堂に洞川温泉街を散策していただきました。各場所で堂守の方に親切にご案内いただき、本当に鼻が当たるぐらい近くで仏様を見せていただきました!(本当に怖いぐらい至近距離のお寺さんも…)
「一生懸命見ていただいて、仏さんも喜んでおります~」とは永豊寺さんのお言葉。「円空さん」や「お釈迦さん」のように親しみを込めて「さん」付けで呼ばれるお寺が多いのも印象的でした。

持統天皇が何度も繰り返された吉野行幸の謎を探るというテーマで、台風が近づき降り続ける雨の中を奥明日香・栢森から吉野古道に入り、芋峠を越えて吉野・千股まで歴史を体感しながらウォーキングをしていただきました。雨のためややコースを短縮しましたが、吉野古道を通った行幸の雰囲気は味わっていただけたと思われます。 午後、吉野川にかかる柴橋のたもとにある展望台から神仙境と言われた「夢のわだ」の景色をご覧いただいた後、宮滝の吉野歴史資料館では池田館長から持統天皇の吉野行幸の謎解きのお話しを聞き、飛鳥時代に思いをはせていただきました。