やまとには「万葉集」に詠われた地がいたる所に点在しています。
そこには万葉人が風景や暮らしや心情を詠った歌を刻んだ歌碑が多く建てられています。
今回は大阪市立大学の古代文学研究員 岡田氏のご案内で「龍田大社・龍田古道」、「佐紀・佐保」、「阿騎野・大宇陀」のコースを万葉歌碑を訪ねがら歩きます。
「龍田大社」は第10代崇神天皇の御代に凶作、疫病が流行する中、天皇が夢の中で風神からのご信託を受け、この宮を造営したところ平穏が戻ったことから、“風の神”が祀られています。法隆寺建立の際には聖徳太子が日参したと言われています。
「龍田古道」は奈良時代にはやまとと河内・難波を結ぶ重要な道の一つで、多くの人々が往来しました。亀の瀬を越える手前の龍田、三室山付近は見送りの家族と分かれる送別の地でもあり、万葉集に多く詠われています。